< ひび割れ調査の必要性 >
・ひび割れはコンクリート構造物の耐久性の重要な指標です。構造物にひびが入れば入るほど、構造物は耐久性を失います。さらに、深いひび割れは、構造物の鉄筋に腐食をもたらします。そして、構造物にひびが入り崩れ始めると、破片が落下し危険です。
以前のひび割れ計測方法は、クラックスケールと呼ばれる物差しで、ひび割れを計り、それをひとつずつスケッチし、多くの手間と時間、そして高いコストが掛かりました。さらに、現場作業において足場を設置したり高所作業車等を使用する為、危険が伴いました。また、正確なデータを得ることも容易ではありませんでした。
KUMONOS(クモノス)がその全てを解決致します!!
クラックスケール内蔵の
レーザー測量機
< クモノスとは・・・ >
・クラックスケールを内蔵した測量機(トータルステーション)です。
・離れた場所からひび割れの幅と形状を計測します。
・計測データから、2Dと3Dの図面がPC上で自動描画されます。
クモノス(クラックスケール内蔵のトータルステーション)
< 作業上の利便性とメリット >
・危険個所に近寄ることなく計測ができる為、足場や高所作業車が不要となり、危険を回避し安全に作業が出来ます。
・スケッチが不要です。
・計測データから図面を作成し、データのデジタル化が可能です。
・ひび割れの経年変化が把握でき、データベースの構築ができます。
・構造物の耐久性の効率的な分析と適切な補修計画が可能です。
・従来の調査方法と比較した時、工期及びコスト面で大幅に削減が出来ます。
< 取得できるひび割れ情報 >
・幅、長さ、形、三次元位置座標
・平面図、立面図、展開図等の2次元データと立体図
・視準角度補正
ひとつのひびを正面と別の角度から見た時、それらは違って見えます。
この現象は、ひび割れ計測をする上で大きな問題となりました。
しかし、KUMONOSは自動的に補正し、正しい幅を取得します。
< 調査対象 >
・橋梁、橋脚
・ダム
・堰堤
・トンネル
・ビルの壁
・コンクリート舗装
・その他コンクリート構造物
(新幹線橋脚)
(高速道路橋脚)
(橋脚のひび割れ部に
照射されたレーザー光線)
(建屋)
< その他 >
・KUMONOSは測量機として国土地理院トータルステーション2級Aに登録されました。
・KUMONOSは平成24年度 準推奨技術(新技術活用システム検討会議/国土交通省)に選定されました。